【一流イメージの沿線に三流住宅を買うのは損】
はじめてのマイホーム取得であれ、買い換えであれ、イメージのいい沿線に住みたいと考える人が少なくありません。とくに、イメージの高い沿線に住んでいる人ほど、住み慣れた沿線に固執する傾向が強くあります。高級イメージの沿線というと、首都圏なら小田急線や東急東横線・田園都市線などですが、こういった沿線は地価もかなり高く、当然にマンションや一戸建て住宅の価格も高水準です。購入資金や収入が十分でない人が、これらの沿線にマイホームを持つとしたら、かなりレベルダウンした住宅を買わざるを得なくなります。たとえば、五○○○万円以下の予算で新築マンションを買うケースで考えてみましょう。東急田園都市線で探すと、梶ヶ谷駅から徒歩一○分のところに3LDK(六四・六平方メートル)で五八三○万円の物件があります。小田急線では、読売ランド駅から徒歩五分の3DK(六五・六平方メートル)が五○三○万円になっています。いずれも家族四人で住むには窮屈です。ところが、東武伊勢崎線大袋駅から徒歩六分なら3LDK(八○・九三平方メートル)が四四五○万円で買えます。また、東武野田線増尾駅徒歩一四分で3LDK(七六平方メートル)が四一○○万円です。小田急線読売ランド駅と東武伊勢崎線大袋駅のマンションを比較すると、駅からほぼ同じ徒歩時間に立地していても専有面積で約一五平方メートルの差があります。この差が、居住性をどれだけ左右するか、あえていわなくてもおわかりいただけるでしょう。一億円台の高額マンションにしても同様です。中央線東中野駅から徒歩一二分の1LDK(五二・一平方メートル)が七○○○万円なのに対して、地下鉄日比谷線の三ノ輪駅から徒歩一三分(荒川区南千住六丁目)の3LDK(八四・七八平方メートル)は五五○○万円になっています(以上、いずれも平成五年三月の相場)。一流イメージの沿線に三流住宅を選ぶよりは、三流イメージの沿線に一流住宅を買うほうが将来的にもプラスになるケースが多いことを知っておかねばなりません。これは、マンション、一戸建ての別を問わず共通していえる重要なチェックポイントです。